MSについて7:陸戦型ザクIIのバリエーション(その2)

今回は、ジオン公国軍モビルスーツ「陸戦型ザクII」から発展した局地戦用機体に関して触れてみます

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※2016/3/20分を加筆・修正の上、再掲載


局地戦型MSの開発へ

ザクIIの陸戦型機体はキャリフォルニアベース接収以降も実戦データを基に開発は続けられ、特に要請が強かったアフリカ戦線向けに局地戦用の機体も開発されました

MS-06D ザク・デザートタイプ

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この機体は、軽量化と出力強化、装甲の一部を強化され、それとともに地上での冷却力向上のためバックパックに大型の冷却装置、サバンナや砂漠地帯での移動力向上のため腰部・脚部に補助推進装置を増設、各関節部には防塵処理が施されていました

また、頭部には通信用として、砂塵やスコールなどの環境化での使用を考慮した三角錐状のマルチブレードタイプ(シングルアンテナ)のほか、側頭部に長短2種類あるいは等長のロッドタイプ(ダブルアンテナ)のアンテナを装備した機体が確認されています

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なお、後期生産型はラジエーターユニットの改良や推進器を追加した、ランドセル・ユニットの変更や、装甲材の変更による軽量化、関節部カバーの再設計が行われた模様です

本機は実践テストを兼ねアフリカに配置された、ロイ・グリンウッド率いる第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊(通称カラカル部隊)に配備されました

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彼は少佐としてブリティッシュ作戦に参加するも左目を負傷、なんとか失明は免れたものの、ルウム戦役後に戦線に復帰し、アフリカ戦線に配属され中佐へと昇進、終戦までカラカルの部隊長として活躍しました

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なお、MS-06Dは一年戦争後、長らくジオン残党軍で使用され続ける他、地球連邦軍に接収され、他機体とともにジャブローに配置されていたのが確認されています


このほか、ザクIIの右肩に対空砲を装備させた機体も開発されました

MS-06K ザクキャノン

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本機は当初、開発が凍結されてましたが、地球連邦軍の中距離支援用モビルスーツの出現に対抗する形で生産されることとなりました

モノアイを全周囲型に改良するとともにサブカメラも装備のほか、主な装備としては右肩の180mmキャノン砲、ランドセル左部2連装スモークディスチャージャー、腰部の2連ロケット弾ポッド(ビッグガン)がありました

運用は主に遮蔽物を利用した間接照準射撃でしたが、場合によっては直接照準射撃も行うこともありました

損傷等により移動不能な場合や、あるいは塹壕等から上半身のみを出現させて「砲台代わり」として運用する例も見られました

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なお、180mmキャノン砲をガトリング砲(120mm機銃×6門)に換装した機体や、

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通常1本の頭部アンテナが2本設置されたラビットタイプと呼ばれる機体も存在し、

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北米戦線で活躍したイアン・グレーデン中尉はこのラビットタイプを乗機としていました

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一方、イアン・グレーデン率いるザクキャノン中隊に所属のアルフレディーノ・ラム少尉は、そのペンギンと、鮫のペイントされたミサイルのパーソナルエンブレムが示すように、

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グレーデンと異なり、通常のシングル・アンテナタイプの機体を乗機としていたようでした

ザクキャノンは本来、対空用モビルスーツですが、

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対地支援にも有効なことが証明され、中・長距離支援用して運用されるようになりました

イアン・グレーデンも、航空機34機のほか、車両71台、MS2機の撃墜スコアを残しています

アルフレディーノ・ラムも多大な戦果をあげて、特に対地支援砲撃を得意としてその命中率の高さからニュータイプの可能性を噂されたものの、のちにそれを否定されており、彼は終戦をフロリダで迎え、サイド3に帰国しました

本機は北米・西アジア戦での使用を当初想定されていましたが、アフリカ戦線にも投入されていたようでした

支援機としては極めて優秀で、そのコンセプトは後の機体へも受け継がれたと言われています

本機も戦後、ジオン残党軍で継続して使用されていたともに、地球連邦軍が接収・配備され、一部機体はランドセル・ユニットにバーニアを追加し宇宙戦にも対応できるよう改修されました


このほか、K型の180mmキャノン砲(あるいはガトリング砲)、ランドセル、右肩シールドをオプション化し、J型に換装した「ハーフキャノン」と呼ばれる機体も一部存在しました

MS-06JK ザクハーフキャノン

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前述の各機体以外に、厳密にはJ型からの発展機ではないものの、ザクIIの上半身とマゼラアタックの車体部マゼラベースを使用した、リサイクル機体も存在しました

MS-06V ザクタンク

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MS-06V-6 ザクタンク(グリーンマカク)

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作業用ザク同様、現地改修機体のため特に定まった仕様はなく(おそらく形式番号も便宜上定められたものと言えます)、また主に運搬・回収・建設等の作業用として使用されていましたが、

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アフリカ、東南アジア、欧州戦線の各地で、一部には拠点防衛等の実践投入もされた機体もあったようです

MS-06V-8 ザクタンク(キャノン砲仕様)

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MS-06V-8 ザクタンク(ワイルドボア)

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このようなイレギュラーな機体にも関わらず、戦後、地球連邦軍基地ジャブローで作業任務に就いているのが確認されていますが、これは戦場でのリサイクル機体がそのまま接収されたのか、連邦側で別途改修を施した機体なのかは、定かではありません


陸上戦用MSの後継機への発展

地上戦用モビルスーツはJ型および各改良機・局地戦用機のデータによって、「ザクII」から発展したMS-07以降の後継機の開発に繋がっていくことになります



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