MSについて8:ザクIIの派生型機体

既に初期のC型・F型や、J型以降の陸戦用機を紹介してきたジオン公国軍の「ザクII」ですが、今回はこれまで挙げてきた以外の機体に関していくつか触れてみたいと思います

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※2016/7/24分を加筆・修正の上、再掲載


ザクIIの派生機

ザクIIは宇宙用に様々な用途に合わせた、マイナーチェンジ的な改装が施されました機体も存在しました

ミノフスキー粒子下では通信障害やレーダー無効化により、偵察行動においても光学・有視界方式に頼ることとなったため、情報収集や機動性を高めたザクIIの偵察機が使用されました

MS-06E ザク強行偵察型

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この機体はC型から最低限必要な兵装を排除した機体がベースと言われ(つまりはF型と同程度の機体だったとも言えるかもしれません)、頭部モノアイを大口径の高精度カメラに変更するとともに縦方向への視野角も拡げてあります

シールド・スパイクアーマーを取り外された両肩や股間部にもカメラユニットやセンサーを増設、このほか、隠密性を高めるため機体の発熱量も低く抑えれた一方、S型ベースの出力アップしたバーニアや小型スラスターが追加されていました

なお、基本的に武装を所持せず、代わりに偵察用のカメラガンが装備に加えられています

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機体色に関しては、暗視塗装として藍色や濃灰色などの寒色が基本だったものの、エース機並みに目立つカラーリングを施すパイロットも存在したようでした

本機は一年戦争序盤におけるジオン軍大勝の立役者ともいえ、終戦後、地球連邦軍にて接収・運用もされています

また戦争中盤から終盤には性能向上型も製造されました

MS-06E-3 ザク・フリッパー

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前述のE型の頭部センサーを3基1体式に変更、背部ユニットに複合探知システムとして計6基のブームと高出力のロケットバーニアを新造するとともに、「バスノーズ」と呼ばれる増速用ブースターを使用するなど、情報収集能力と機動性が更に高まりました

ちなみに、「フリッパー(水かき)」の名称は、このパドル(櫂)状の背部複合探知システムに由来しています

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このほか、ザクIIは宇宙空間での機雷散布作業を目的とした機体改良も行われ、

MS-06F ザクマインレイヤー

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戦争序盤には連邦軍艦艇に大きな被害を与えています

この機体は、F型の背部に機雷射出機用の大型バックパックを装備しており、機雷は規格ドラムで最大⒓発搭載、また燃料搭載量はF型の5倍にも及び長時間の作業が可能で、通信機能も強化されていました

地球‐ルナツー間の航路や暗礁宙域で機雷を敷設し大きな戦果を上げていましたが、

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ザクII標準の120mmマシンガンや280mmバズーカ、ヒートホークも装備し、長時間の稼働も可能ではあったものの機動性能は鈍重であった本機は、その後、連邦軍モビルスーツの登場により、敷設作業中に襲撃を受けることも多く被害も拡大していったこともあり、その活動範囲も狭められていきました

また、以前に取り上げたV型・W型以外にも、作業用として3~4機程度ながらこのような機体も存在しました

MS-06MP マニピュレイションシステム装着型MS-06(ザクII)

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本機は、一年戦争末期、宇宙空間での作業用に既存のザクIIと作業用ポッドを組み合わせて開発、ランドセル部分に精密作業専用の4本のマニピュレーターを設置され、マニピュレーター操作のため2名での搭乗となっています

マニピュレーター操作員は胸部に張り出した操縦席から目視での操作・作業を行いました


F型の改良と発展

その汎用性からJ型以降の陸戦用機などのベースとなったF型ですが、一方で地球降下作戦後のデータを基に改良が施された機体もありました

MS-06F-2 後期生産型ザクII

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このF-2型は、従来のF型から胸部装甲の強化と機体の軽量化も図られました

本機体は、形式番号に違いはないものの生産時期により細かな仕様の変更もなされ、のちの統合整備計画の影響を受けた、「第2期生産型」と呼ばれるタイプはコックピット等にも変更が加えられています

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F-2型はその汎用性の高さからか、一年戦争終結後も機体を接収した連邦軍やジオン公国軍残党によって使用されることの多かった機体でした


ジオン公国軍モビルスーツのその後の方向性

なお、宇宙空間や地上・重力下でも一定の性能を発揮したF型ですが、その汎用性が更なる性能向上の足枷ともなっていました

ジオン公国軍では、F型を改修したJ型から更に一歩踏み出た純陸戦用の新型や、MS-06の形式番号は踏襲するも、もはやザクIIとは別物の性能を引き出すこととなった宇宙空間用の高機動型であるR型などの機体の開発に取り組んでいくこととなります

ただし、その後の統合整備計画においてもF型の後継機が生産されたほか、水中用機体やサイコミュ試験機の開発や、各関節の可動部摩擦面への磁力コーティング処理のテストヘッド機もC型やF型をベースに行われたことを例をとっても、ザクIIの汎用性自体を全て打ち捨てたわけではないことが見て取れます



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